ドイツのクリストフ・ホイスゲン国連常任代表は10月6日、39カ国を代表して国連総会で中国共産党に対し、新疆ウイグル自治区とチベット自治区における人権被害を非難し、さらに、香港の自治と司法の独立を尊重するよう求めた。
ドイツのクリストフ・ホイスゲン駐国連大使は6日、国連総会第3委員会において、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国、カナダ、日本、ラトビア、ニュージーランド、オーストラリアなど39カ国を代表して共同声明を発表した。
声明では、中国共産党政権に対し、新疆とチベットの人権を尊重するよう求め、新疆ウイグル自治区に大規模な「強制収容所」が存在することや、少数民族ウイグル人及びイスラム教徒の恣意的な拘束、子宮内避妊具の強制など、中国政府が行っている深刻な人権侵害に非難した。
また、香港における「国家安全法」の強制執行にも言及した。中国共産党政権に対し、香港の自治・権利・自由を守り、香港の司法の独立性、「市民的・政治的権利に関する国際規約」と「英中共同声明」で保障された権利を尊重するよう求めた。
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have also called upon China to uphold autonomy, rights, & freedoms in #HongKong, & to respect the independence of Hong Kong judiciary and to respect human rights in Tibet.https://t.co/B84YFiJRcE
— Germany in the United Nations (@GermanyUN) October 6, 2020
これに先立ち、中国国連常任代表張軍は10月5日、キューバ、北朝鮮、イラン、ロシア、ベネズエラ、カンボジア、カメルーン、赤道ギニア、パキスタン、パレスチナ、スリナム、ジンバブエなど26カ国(うち北朝鮮、イラン、ロシア、キューバ、シリア、ベネズエラなど6カ国は米国や欧州連合など欧米諸国の制裁を受けている)を代表して、米国をはじめとする欧米諸国を批判し、欧米諸国が一方的な制裁を解除すべきだと要求したことに注目が集まった。
反体制派主義の胡佳氏は自由アジア放送に対し、中国共産党政権は自ら出撃戦略で社会矛盾を移転していると語った。
「国連はすでに、中国共産党の金銭外交で共産主義国家を操るためのプラットフォームになっている。中国共産党の同盟国は、国連の存在価値や意義を完全に葬り去ってしまったロクデナシ国家である。国連は新型コロナウイルスに感染した患者と同じで、そのウイルスの最大な製造者は中国共産党である」
英国に亡命中の香港民主活動家の羅冠聡氏は、これは「民主主義と独裁の対決」を意味し、中国共産党の「欧州と連盟して米国に対抗する」という計画は完全に失敗に終わったと述べた。
(翻訳・藍彧)