トランプ氏とバイデン氏の初の総選挙テレビ討論会(イメージ:YouTube動画のスクリーンショット)

 9月29日、米大統領候補の第1回テレビ討論会での司会者クリス・ウォレス氏の活躍が思わぬ形で焦点となった。一部の有名ジャーナリストと政治評論家がその夜、ソーシャルメディアに投稿し、司会のウォレス氏にかなり落胆していると述べた。

 トランプ大統領は、討論中に何度かウォレスに「私は彼ではなくあなたと討論していると思っているが、それはそれでいい、驚きません」と言っていた。

 元米情報局長代理のリチャード・グレネル氏は、「ウォレスはバイデンの話を中断させていない」とツイートした。

 トランプ氏とウォレス氏の間で数回の小さな討論が行われた後、「American Turning Point 」の創始者で人気司会者のチャーリー・カーク氏は、「トランプがウォレスとバイデンと同時に討論する必要はない」とツイートした。

 「ナショナル・レビュー」のコラムニスト、アンドリュー・マッカーシー氏は、「トランプの質問に困っていたとき、ウォレスが口を挟むように出てくる」と指摘した。「バイデンがトランプの質問に答えられなかった時、ウォレスは2回目に口を挟んだ」

 一方、ブレイズメディア(Blaze Media)のガストン・ムーニー社長はウォレス氏の能力を疑っている。「ウォレスはハッカーだ。意図的に郵便投票と不在者投票を混同して言っている。ハッカーでなければ無能である、他に選択肢はない」

 『スペクテーター(The Spectator)』の共同執筆者であるスティーブン・ミラー氏は、ウォレスが討論中にバイデンと一緒に「笑った」と主張した。「バイデンが笑うとウォレスも笑うのは、あまり良くない、おかしい」

 また、ジェシカ・オドネル氏は、ウォレスがステージ上でバイデンと笑いを分かち合うことについて、ウォレスの党派関係を指摘した。彼女は「バイデンは『彼(トンランプ)の怒鳴る声についていけない』と言い、ウォレスは大笑いながら『自分も同じ』と言った。ウォレスの仮面が滑り落ちた」と述べた。

 ウォレス氏のFOXニュースの同僚であるイングラハム・アングルの司会を務めたローラ・イングラハム氏は、トランプ大統領がバイデンではなくウォレスと討論しているように見えたことを討論会中にいち早く指摘していた。「トランプは司会者とバイデンと討論している」と言った。

 元ゲーム番組の司会者で人気インターネットコメンテーターのチャック・ウーリー氏は、ウォレスが討論会を通して多くの「偏見」を露わにしたと述べた。「ウォレスの最も面白いところは、彼が自分の『偏見』をみんなにたくさん見せている。みなさん、私が見えたものが見えてますか? トランプはウォレスとバイデンとの討論に勝利した」

 レバノン系アメリカ人の保守派作家で宗教評論家のブリジット・ガブリエル氏は、フォックス・ニュースがウォレスをCNNに送るべきだと提案した。

 (翻訳・藍彧)