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 先週、米国ソルトレイクシティーで開催された科学技術会議(IEEE Computer Vision and Pattern Recognition Conference)では新たな監視システムが会議参加者たちの注目を浴びた。ケンブリッジ大学が開発した「Eye in the sky(天の目)」と呼ばれるこのシステムは無人機と人工知能を組み合わせたもので、従来の固定式監視カメラに加え、超高性能カメラを搭載した無人機を利用することでより効果的な監視を可能にする。撮影された映像はAIプログラムによって解析され、人ごみの中で暴力的行動を取る者の特定など治安維持における活躍を期待されている。

 このシステムの中心的プログラムは「Aerial Violent Individual dataset(暴力行為者空中データセット)」と呼ばれ、無人機からリアルタイムで送信された画像を、人工知能を利用して分析する。そして画像内の人物を棒人間に即座に変換し暴力行為を行った者を発見することができる。例えば、他人に殴る蹴るなどの暴行を加えた者や拳銃を取り出した者などは直ちに識別され、コンピュータに記録される。

 「Eye in the Sky」はまだ研究開発段階にあり、AI解析の精度を向上させ、より多くの人々を同時に処理できるよう改良が続けられている。この研究を担当するケンブリッジ大学工学部教授アマージョット・シン氏は、このシステムを用いることで大規模な野外活動における警備の助けとすることができ、デモの最中に暴力的行為をした者を特定し警察の捜査を助けることができると明らかにした。

(翻訳・黎宜明)