雲南省瑞麗市で12、13日に新型コロナウイルスの症例が確認された。現地は14日に急遽ロックダウンを宣言し、現在仮設病院が建設されている。ネット映像によると、中国の専門家鐘南山が状況調査のために急いで雲南省に行っているようだ。
中国共産党公式メディア新華社通信によると、雲南省の瑞麗防疫本部が9月16日の午後に記者会見を開き、瑞麗市が15日に都市部の全住民を対象に核酸検査を始め、13,182人の核酸検査が完了し、検査結果はウィーチャットのQRコードで通知すると発表した。同時に、現地にはもともと検査所が2つしかなかったが、当局は緊急に12箇所の検査所を増やし、検査装置を2セットから54セットに増やし、30万の検査試薬を購入した。
雲南省政府のウィーチャット公式アカウントによると、地方自治体は公共スペースを使用して仮設病院を迅速に建設した。現在、大きな屋内施設には数千のベッドが設置されており、確認された患者の入院待ちをしている。公式報道によると、現地省長阮成が撮った仮設病院内の写真が掲載されている。
雲南省瑞麗市が9月14日の夜にロックダウンを発表したとき、大理州が200人以上の医療スタッフをすでに瑞麗に派遣して支援提供したことは、注目に値する。何故なら当時、2人だけが確認されたに過ぎないのに、なぜそれほど多くの医療スタッフを派遣する必要があったのかという疑問が残る。この疑問を窺わせる雲南空港の映像が、9月7日にインターネットに投稿された。同映像には、乗客が突然倒れた場面が映し出されている。
ファイアウォールを突破した中国のネットユーザーはツイッターで、中国政府に伝染病予防対策で表彰された中国のウイルス専門家鐘南山が、つい近日雲南省に急いで行った映像を投稿し、中国国内のメディアは何故か一切報道しなかったと伝えた。映像の信憑性はまだ確認されていないが、多くのネットユーザーは「仮設病院ができたからには、絶対状況が良くないはずだ」「いったいどれほど深刻なのか……もう隠さないで!」「このまま騙し続けたら、全世界がますます深刻になる」と懸念した。
中国国内では雲南省瑞麗市のこの度の事態に対し、大規模感染が発生していると推測するネットユーザーもいた。
(翻訳・北条)