先日、「自殺映像がソーシャルメディアに投稿された」という警告メールを、オーストラリアの学校が全保護者に送った。かわいい動物などの動画の後ろにいきなり自殺映像が写されるという。世界の多くの学校ではまだリモート授業が続いているため、保護者に子供のオンライン上での安全を注意喚起している。
最近、オーストラリアで複数のソーシャルメディアTiktokやFacebook、Instagramなどに自殺映像が拡散されている。子どもたちの精神的な健康に深刻な影響を与えかねないと危惧されている。これを受け、オーストラリアのモリソン首相はFacebookで、ソーシャルメディア大手のTiktokに当該映像の削除、ウェブサイトの見直しを要求した。Tiktokが措置を執らない場合、豪政府が行動を起こすという。
8月31日、米国ミシシッピ州の退役軍人(33)が自宅で自殺し、その一部始終をFacebookでライブ配信した。同映像が配信されてから2時間で拡散した。Facebookは当時、サイトのガイドラインに違反していないため同映像の削除を拒否した。最終的に削除されたものの、その衝撃的な映像はTiktokやInstagramなど他のソーシャルメディアプラットフォームにまで拡散してしまった。
現在、オーストラリアの学校や保護者の間で警戒されている。オーストラリアのソーシャルメディアセキュリティ組織「Safe on Social」の最高経営責任者は9月8日、7,000校に警報を出し、生徒や保護者に注意を促した。
同責任者はまた、Facebookに「私たちは、可能であれば今日は子供たちをインターネットに近づけないようにし、同映像が削除されるまで、すべてのソーシャルメディア上でのやりとりを厳しく監視することを強くお勧めします。お子さんがを同映像を見たかどうかを確認してみてください、(不幸にして見てしまった場合は)彼らはとてもつらいかもしれません」と投稿した。
多くのプラットフォームは同映像を削除したが、今同映像がTikTokで広がっており、猫などの動物映像の最後隠されて投稿されているため、注意しないとショッキングな映像を見てしまうことになる。同映像をすでに数万人のユーザーが見た。「これは本当に悪質な行為です。子猫や子犬の動画で子供を引きつけて、この非常に暴力的で不安な映像を埋め込んで見せています」というネットユーザーもいた。
Tiktokはオーストラリアで160万人のユーザーを持っており、女性ユーザーが110万人を占めている。90年代生まれや2000年生まれのユーザーが全体の35%を占めている。
(翻訳・藍彧)