（イメージ：ツイッター動画のスクリーンショット）

　ネットユーザーによると、中国共産党は、内モンゴル自治区でのモンゴル語教育廃止への抗議を弾圧し続けながら、最近、公共の場でモンゴル文化のシンボルを意図的に破壊し、モンゴル文字を消し、教科書でモンゴル文化を中国共産党文化に置き換え始めたという。「文化大革命」※が内モンゴルに再現していると批判した。

　ネットユーザーが投稿した映像によると、内モンゴルのある公共広場で、フォークリフトがモンゴル族の文化象徴の建物を押しつぶしている。これが中国共産党の文化駆逐政策で、言語や文化、象徴的なものをすべて破壊している。これは新しいバージョンの「文化大革命」で、中国共産党の指導者が支配の危機を感じたために取った行動だと言うネットユーザーもいた。

https://twitter.com/i/status/1303455528866271233

　エレンホト市の当局は、バスの外側のモンゴル文字を意図的に消し始めている。ネットユーザーは「文化大革命を経験した人たちは、まさか第二次文化大革命を再び経験するとは思わなかった」とツイートした。

　学校のモンゴル語の教科書でモンゴル文化を表現する内容は、中国共産党の提唱する文化内容に置き換えられた。

「モンゴル族小学校」は漢字で書かれていた（ネット写真）
モンゴル民族の始祖であるアラン・ゴアの肖像画は草原の写真に置き換えられていた（ネット写真）

ネットユーザーのコメント:

　「さすが文革2.0バージョンだ、まさに毛沢東のやったことと同じだ。今回は10年続くのか？それとも5年？もっと短くてすむのか？」

　「中国のアプリで韓国語を書く勇気すらない」

　「共産党という匪賊（ひぞく）を滅ぼせば，すべてが煙や雲のように消える！モンゴル問題を解決するには、まず共匪（きょうひ）問題を解決しなければならない。チベットも、新疆も、台湾問題の解決も、世界の人々の生命安全問題の解決も、すべてがまず共匪問題を解決しなければならない」

　「これは耳を隠して鈴を盗むことではないのか。字を隠しても、モンゴル人の心を覆うことができますか。知的障害者+邪悪な共匪党」

　「よく分かりません。習近平は一体何のためにこのようなことをやっているのか。内モンゴルはすでに十分漢化されているのに、なぜ煩わしいことを生み出すのか。中国が分裂する危険性を十分に孕んでいるとは思っていないからだろうか」

　「これらはすべて新疆で上演された古い手口だ」

　「少数民族は自分の民族文化の発展をしっかり守るために、最後まで戦うべきだ」

※文化大革命（ぶんかだいかくめい）とは、中華人民共和国で1966年から1976年まで続き、1977年に終結宣言がされ、毛沢東が復権するための大規模な権力闘争である。その結果として、多くの人命が失われ（推定死者数は数十万人から2,000万人に及ぶ）、また国内の主要な文化の破壊と経済活動の長期停滞をもたらした。

（翻訳・藍彧）