9月6日、香港市民が九龍で、立法院選挙の再開を求め、健康コードに反対するデモ活動を行い、300人近くが香港警察に逮捕された。これを受けてポンペオ米国務長官は8日夜、香港政府の強硬な行為を批判するツイートをした。
香港行政長官林鄭月娥(キャリー・ラム)は疫病が依然として深刻な状況であり、集団感染の恐れがあるとして、7月31日に1年間延期決定した「香港立法会議」は、当初今年9月6日に開催される予定だった。ポンペオ氏は延期決定を受け非難の声明を発表し、北京は香港人に対する約束を守っていないことを批判した。香港人は二度と選挙権を得られないと懸念を表明した。
立法院選挙の再開は、香港市民による9月6日のデモ活動の主な要求の一つであった。
香港メディアの報道によると、香港市民がこのほどネット上で発起した「906」デモの当日、香港警察の弾圧を受け、少なくとも298人が逮捕され、そのうち270人が不法集会の罪に問われたという。
香港警察が8日、フェイスブックで公開したデータによると、2019年6月9日の反送中運動(逃亡犯罪条例改正案)の初日から2020年9月6日までの1年以上の期間に、警察は10,016人を逮捕し、うち2,210人が起訴された(起訴率は22%に達した)。起訴されたトップ3は、687人が「暴動罪」、383人が「不法結集」、327人が「攻撃的な武器を隠している」の罪名だった。
香港の最近の情勢に対し、ポンペオ米国務長官は8日夜、「言論や行動の自由を制限し、立法院選挙を遅らせるなどのような強硬な政治的手段」よりも、民主主義を守り、基本的な自由を尊重し、国民に対する政府の責任を果たすことが、香港社会の安定を確保する最善の道であるとツイートした。
(翻訳・藍彧)