福建省寧徳市ではこのほど豪雨の被害に遭ったが、原因は人工的な降雨によるものだった。
寧徳市蕉城区は9月7日に、9月8日から9日までに人工降雨作業を実施するという「蕉城区で人工降雨の実施に関する公告」を発表した。寧徳市当局は、蕉城区の降雨量が少ない状態が続いているため、政府はロケットランチャーを使って雨を促す触媒を雲の中に送り込み、人工的に降雨させる計画だと説明した。
降水作業実施後、9月8日午後から現地で豪雨が降り、一時は赤色警戒に達するほどの雨量になったという。寧徳市気象台によると、同日の降水量は2時間で73.9ミリで、3時間後には100ミリまでに達した。増雨剤の量が多すぎるため、豪雨が災害になった指摘するネットユーザーもいた。
現地メディアの報道によると、7日までに福建省では、干ばつの程度がまちまちで、大・中規模貯水池の貯水量は前年同期比32%減となっている。干ばつ対策として、寧徳市気象部門は8日に降雨作業を実施し、主にダム区域に対して人工降雨を行ったという。
しかし、8日に人工降雨が実施されたことで、寧徳市が豪雨に見舞われただけでなく、寧徳市に隣接する厦門市、福州市、三明市なども豪雨に見舞われた。
(翻訳・藍彧)