直近2ヶ月で長江上流と中流地区で暴雨が続き、長江の増水ピークが頻発した。台湾中央大学の研究員が衛星リモートセンシングで7月の長江氾濫による浸水状況を研究したとき、三峡ダムの防護石が陥没していることを発見した。
台湾中央社によると、台湾中央大学宇宙とリモートセンシング研究センターがリモートセンシングで中国長江氾濫区間を研究したところ、7月の期間で、長江流域は1万8千平方キロメートルの土地が水没され、うち1万平方キロを超える面積の耕地、2千万平方キロの町、村落などの深刻な被災状況が明らかになった。
同研究では三峡ダムについて、三峡ダム上流付近、ダムの右岸辺茅坪溪防護石の中段上部の陥没が観測された。衛星観測では毎年0.5センチメートル陥没していることがわかった。また、2015年から今年までのレーダー衛星映像を解析した結果、三峡ダムのダム本体には貯水の高さ及び温度による周期性的な弾性変形が見られた。
昨年7月、グーグルの衛星写真から目で確認できる変形があったため、中国当局は三峡ダムの変形について弾性変形の説を提出した。
(看中国記者・端木珊/翻訳・北条)