新疆のウイグル人(Wikimedia Commons / Urbain J. Kinet / No restrictions)

 現在、新疆ウイグル自治区は新型コロナウイルス(中共ウイルス)が最も厳重な地区である。厳しい防止対策が講じられ、半数以上の住民がロックダウン状態にある。当事者によると、ウイグル人は裸での消毒、手錠をかけて隔離、漢方薬の服用が強いられている。

 7月中旬から新疆で新型コロナウイルス感染が826例確認されており、当局がロックダウンを命じたのも45日間続いている。

 AP通信によると、新疆で隔離されている3人へのインタビューと関係者からの総合情報では、地元中国政府のいくつかのやり方が、厳密な臨床試験を受けていない漢方薬の服用を強要されている住民がいるなど、医学倫理に違反していると専門家が指摘した。

 中年のウイグル人女性は、中国の感染ピーク時に拘束され、正体不明な漢方薬を強制的飲まされてから虚弱や吐き気を感じたとAP通信に語った。また、 彼女と同房者は週に一度、裸になって体と部屋に消毒液を吹きかけられた。彼女は「肌は焼けているような痛みを感じた。手がやられて、肌がはがれ始めた」と電話口で伝えた。迫害されるのを恐れて本名は明かさなかった。

 AP通信によると、同当事者は1ヶ月後に釈放されたが、家で隔離された。コミュニティの役人が毎日一回、何の標識もないビンにある漢方薬を強制的に飲ませられたという。 飲まなければ、再び拘束されるという。

 新疆で、少数民族のほかに、漢民族の待遇も粗末に扱われている。

 8月に数千人の漢民族がソーシャルメディアで当局の疫病対策に文句をつけた。手すりに手錠でかけられ、家のドアが南京錠でかけられた写真が投稿された。また、検査では陰性反応を示したのに、隔離されて、部屋を出られないという漢民族がいた。 彼はまた、新疆の女性が使っていた漢方薬と同じものを飲ませられていたと証言した。

(翻訳・北条)