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 中国最大のビジネス・クロスメディアの「第一財経(YICAI)」30日の報道によると、上海の専門家は研究で新型コロナウイルス(中共ウイルス)には抗体依存性増強(ADE)の現象が確認されたと明らかにした。しかも割合が高い。つまり、新型コロナウイルスワクチンの免疫反応が新型コロナウイルス感染症の症状を悪化させる可能性があるということ。しかし、同報道は1日も経たずに削除された。

 同専門家によると、最新の研究では、新型コロナウイルスのワクチンのADE現象は確かに存在し、割合が高く、関連する研究結果の発表を控えているという。新型コロナウイルスワクチンにADEのリスクがあるが、ワクチンに使われる抗原体にもよる。中国国家薬品監督管理局が8月に発表した新型コロナウイルスワクチンに関する文書では、ADEのリスクがあることに言及していない。

 ADEは「antibody-dependent enhance」の略で、「抗体依存性エンハンスメント」と訳されている。ワクチンの開発において、人々が最も懸念しているのはADEの発生である。ADEが発生すると、ワクチンに対する一部の人自身の免疫反応が病気を悪化させることになる。

 学界では、新型コロナウイルスのADEの可能性をずっと懸念されている。特に、米国のルノーという患者は、わずか48日間で新型コロナウイルスに2回感染し、2回目の感染後に症状が悪化した。

 香港大学医学院のウイルス学者金冬雁教授は、第一財経の分析に対し、「患者が重症時に新型コロナウイルス抗体検査が陽性というのは、重症化したこと自体が免疫反応によるものであり、ADEのリスクがある。抗体免疫反応によって肺組織が損傷を受けた可能性がある 」と指摘した。

(翻訳・藍彧)