建物の1階は水面下です。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 今年7月22日に、他の地域の安全が優先されたために、洪水対策として安徽省廬江県石大圩区間の堤防が決壊された。周辺の村が浸水し、水位が8メートルまで上昇した。現在に至るまで40日以上経ったが、今もなお浸水地区の水位が2メートル以上あり、地元の被災者が政府を非難している。

 9月1日、廬江県同大鎮台創园の男性陳亮(仮名)さんは「水がまだ引いていない。私たちの地域で水がまだ約2メートル以上の深さがあり、1階はまだ水に浸かっている。 待ち遠しい。政府は順番に洪水処理しているから、水がいつ引くかわからない」と述べた。

 地元の石大圩と牛広圩は全部浸水された。2つの郷鎮の直線距離は約30キロ離れている。石大圩地区には人口数万人が、自宅に帰れず、借り暮らし生活を余儀なくされている。

 陳亮さんは40日以上賃貸に住んでいるが、政府の手当ては米1袋と油1本のみ、他は何もなかった。家賃などの給付金は全くない。

 陳さんは「最初は友人や親戚の所に居候していたが、長くは住めない。今皆部屋を借りて住んでいるが、長持ちしないし、もうじき食べていくお金もなくなる」と話した。

 洪水が来る前夜、当局は避難を命じた。しかし、放流する詳細を説明していなかった。荷物を運ぶことも一切禁止されたため、急いで避難したため何も持ち出さなかったという。

 陳さんは、現在20平方メートルの家を月500元以上で借りており、家賃は値上がり続けていると話した。

 「私は2人の子供を持っている、4人家族で、一ヶ月のすべての費用(家賃も含めて)は2、3千元(約3万から5万円)かかる。また、両親、祖父を養わなければならない。せめて食べさせてくれないと。現地の住民は同大鎮政府に苦情を訴えたが、帰らされた。県に行っても帰らされて、状況を聞き入れてくれる所がない」

 陳さんによると、当初石大圩は「崩壊」ではなく、他の地域を守るために人工的に洪水を排水されたが、地元政府は認めていない。

 「当時、上流と下流の都市を守るためにここが排水されたといううわさを聞いた。しかし、政府はしっかり手配せず、今は何もしてくれない」

 現在、生活の苦境に加えて、地元の人々のもう一つの懸念は、水が引いた後に家が居住可能な状態かどうかである。一生苦労して建てた家は、今は全部水の泡になってしまった。しかし、政府は弔問すらしていない。

 陳亮さんは2つの店を経営しており、そのうちの1つは建材店で、店の中の材料がすべて完全に浸水しており、約400万~500万中国元(約6千万~8千万円)の損失を被っている。

 「今、国民が苦しんでいる、心が冷めた、本当にどうしようもない、共産党に絶望だ」

(翻訳・藍彧)