8月30日、チェコのミロシュ・ビストルチル議長は代表団を率いて台湾に到着した。中国の王毅外相は、ビストルチル氏に高い代償を払ってもらうと脅しを発した。この発言はチェコ側の強い不満を引き起こし、中国の駐チェコ大使に説明を求めた。
チェコのミロシュ・ヴィストルチル上院議長が8月30日から90人の代表団を率いて訪台しているが、中国の王毅外相は8月31日、北京外務省のウェブサイトで、ビストルチル氏のこの行動は「挑発的」であり、高い代償を払ってもらうと発言した。また、中国外務省の趙立堅報道官も同様の文言を発表した。
北京の脅迫発言を受けて、チェコの外相は記者会見で中国のプラハ駐在大使に対し、中国側の威嚇的な発言を説明するよう求めた。
チェコ外務省の公式サイトによると、中国共産党の張建敏駐プラハ大使はチェコのトマス・ペトリチェク外相の召見を受けた。
チェコのビストルチル議長は声明で、王毅の発言はチェコの内政干渉であり、王毅が何を言おうと、チェコはすべての国際的な国と良好な関係を維持すると述べた。
ビストルチル氏は8月31日に台湾の国会で演説を行い、蔡英文総統とも会談すると報じた。
「自由香港」は8月31日、ビストルチル氏の現在の使命は、ヤロスラフ・クベラ前上院議長の遺志を継ぐことだと報じた。クベラ前議長は今年2月に訪台予定だったが、直前の1月20日に事務室で急逝した。クベラ氏の未亡人と娘はインタビューで、中国駐チェコ大使館と親中派チェコ大統領がクベラ氏に送った脅迫文が急死の主な原因であると告発した。
未亡人のヴェラ氏は、クベラ氏の遺品を整理する際に、スーツケースに中国大使館と親中派チェコ大統領府からの2通の手紙が入っているのを見つけた。どちらの手紙も、2月の台湾訪問をキャンセルするようクベラ氏に脅迫した。この2通の手紙がクベラ氏の突然死の原因であるとヴェラは信じている。
(翻訳・藍彧)