倒壊した聚仙飯店(ウェイボー/​​​​​​​弓长国弓虽)

 8月29日午前9時40分、山西省臨汾市襄汾県にある聚仙飯店が倒壊し、29人が死亡、28人が負傷した。倒壊したレストランはもともと一階しかなく、十数年で5、6回増築していた。建物の品質には深刻な問題が疑われる。

 新京報は、山西省臨汾市襄汾県の「聚仙飯店」が倒壊し、29人が死亡、7人が重傷を負い、21人が軽傷を負ったと報道した。近くの村民によると、レストランはもともと村民が自分たちで建てたもので、20年前に1階のみ。公道の近くに建てられたが、ここ数年は公道がどんどん高くなり、レストランの1階は地下室になってしまった。その後、2階3階と屋根裏部屋を増築しただけでなく、寝室、台所も建てた、今まで全部で5、6回も拡張した。

 今回、崩落したのはレストランの宴会場で、宴会場周辺の寝室、台所などの建物はほぼ無傷である。襄汾県の消防士によると、宴会場の長さは13.6メートル、幅は12.4メートルであった。

 宴会場の天井にプレハブの板があり、数本の柱で支えられている。崩落したのはプレハブ板だった。

倒壊した聚仙飯店(ウェイボー/​​​​​​​弓长国弓虽)

 事件当日、レストランの宴会場で、李という老人の80歳の誕生日を祝っていた。宴会場が崩れ落ちた時、多くの人はレストランの外で誕生日のショーを見ていたため、下敷きになることを免れたが、老人の奥さんは宴会場の中にいたため、亡くなった。

 中国本土では工事品質の規制が甘く、過去にも工事品質の問題による死亡事故が多発生していた。品質問題による事故の中で最も深刻なのは、2007年8月13日に少なくとも41人が死亡した湖南省鳳凰県の沱江大橋の倒壊事故と、1999年1月4日に建設からわずか3年の重慶市綦(き)江レインボーブリッジの倒壊事故である。この重慶市の事故では、40人が死亡した。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・藍彧)