「漁樵問答」は古琴の曲であり、中国の十大名曲の一つである。この曲は呼応するリズムを用いることで、山紫水明の大自然の中にいる漁師と木こりの会話の場面を描き出した。その会話の神髄は「三国演義」に登場する次の詩と相通じるところがあるのではないだろうか。
「白髪の漁師と樵夫は川中島に座り、秋月と春風を見慣れている。濁り酒を共に飲みながら出会いを祝い、古今東西の歴史は談笑の中にある。」
(中国語の原文:「白發漁樵江渚上,慣看秋月春風,一壺濁酒喜相逢,古今多少事,都付笑談中。」)
有名な琵琶や古琴演奏者・呂培原(1933年― )が演奏する「漁樵問答」: