近日、中国の李克強総理と習近平総書記との衝突が顕になったという噂が大きな焦点となっている。しかし、香港の親中メディアとして知られる鳳凰網の記者を務めていた張真瑜氏はこれほど、看中国のインタビューで異なる見解を示した。
習近平と李克強の内部闘争に関する評論や噂が多くなっている。現在カナダに住む元鳳凰網の記者・張真瑜氏は看中国のインタビューに対し、李克強の力だけでは習近平を揺さぶることはできず、軍の支援がなければ李克強が習近平に対抗するのは難しいと語った。
張氏は、中国共産党政権の歴代の総理も同じで、中国共産党の体制が総理の権限を制限していると考える。中国共産党体制において、国民のために良いことをするのは非常に難しい。江沢民が総書記だった頃、朱鎔基総理は江の派閥の利益に触れたため、すぐに失脚させられた。中国共産党の内部には李克強を支持する人がいないため、実権を握っていない李克強は何もできず、習に不満を持っている可能性があるが、大きな衝突に至る可能性は低いという。また、習近平の派閥は李克強のことを軽視していおり、最近、習近平の側近である劉鶴副総理が李克強総理を公然と侮辱した。
張真瑜の分析によると、今から来年にかけて、中国は深刻な不況に見舞われるかもしれない、このような肝心な時期に、習近平は経済不況の責任を取らせるための人が必要で、李克強が責任転嫁される役割であるため、しばらく大丈夫だろうという。
今ネット上で、李克強が習近平を倒すメインの役割を果たすと言われている。張氏は反対の意見を示した。「これは間違いなく非現実的で、李自身にはその実力がない」
これまでにも、習と李の間に著しい分岐は明らかに持続できないという指摘があった。習、李の意見の相違が指導体制の混乱を招くからだ。この秋、中国共産党中央委員会で大きな人事異動があるかもしれない。李克強が健康上の理由で辞任を発表する可能性も否定できない。
果たして今後の展開はどうなるのか?引き続き注目したい。
(看中国記者・朱莉、林中宇/翻訳・藍彧)