米国在住の中国人権派弁護士陳光誠氏は、2020年の共和党全国大会(RNC)に招待され、トランプ大統領の中国共産党政権との関係の扱いを称賛・支持した。
台湾中央通信社の報道によると、米国現地時間8月26日夜、中国の人権保護活動家で盲目の弁護士、陳光誠氏が米国共和党全国大会に招待され、英語でスピーチした。陳氏は、トランプ大統領率いる米政府と手を携え、人類の敵となった中国共産党の残虐行為に立ち向かうよう世界に呼びかけた。
「中国共産党は全人類の敵であり、中国国民を脅かすだけでなく、世界中の人々の幸福を脅かしている。中国全土が中国共産党による大規模かつ厳格な監視下にあり、中国共産党の承認なしに、いかなる宗教、信仰、民主主義、人権に関する発言をした者は皆投獄される可能性がある」。
また、陳氏は中国共産党の専制政治に抵抗することは容易なことではないと述べた。共産党の「一人っ子政策」など不公平な政策を公言したところ、中国政権から弾圧・迫害され、人身攻撃を受けただけでなく、自宅に軟禁された。米国政府のおかげで彼は渡米に成功した。そして今自由な生活ができるようになったことに感謝している。
陳氏は米国が民主主義、自由、法治などの価値観を以ってグローバルな民主国家を統合し、中国共産党に対抗するように呼びかけた。
陳氏の出席やスピーチは、華人コミュニティで熱烈な反響を引き起こした。中国のネットユーザーDow Chang氏は「今夜の共和党全国大会で、陳氏の演説は非常に成功しており、中国の同胞は誇りに思っている」とツィートした。ネットユーザー李倍喜氏は「陳光誠弁護士がんばれ、アメリカの政治の場で苦しんでいる中国人のために声を上げてくれてありがとう、そして中国人が中国共産党に抑圧されている真相を世界に知らせてくれてありがとう」とツィートした。
公開された情報によると、陳光誠氏は山東省臨沂市沂南県出身で、中国本土で有名な盲目の弁護士で、タイム誌2006年「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。彼は村人や障碍者の権利を保護するために独学で法律知識を学び、マスコミから「裸足の弁護士」と呼ばれている。陳氏は2006年から2010年までの間投獄された。 2005年以来、彼の妻と娘は中国共産党に自宅で軟禁された(米国CNNのインタビューで、陳氏は「不法な監禁」だと強調した)。 2012年4月下旬、陳氏は北京の米国大使館に避難し、同年5月19日、彼は家族とともに中国を離れ米国に移住した。
2013年6月23日、陳氏は18日間台湾を訪問し、人権団体に招待されて立法院で公開演説を行い、中華民国(台湾)の立法院で初めて演説を行った中国本土の人権活動家となった。
2015年、陳光誠の回顧録『The Barefoot Lawyer(裸足の弁護士)』が米国で出版された。
(看中国記者・聞天清/翻訳・北条)