8月17日、米国が主導で、韓国、カナダ、オーストラリア、日本、フィリピン、シンガポール、ニュージーランド、ブルネイ、フランスの10カ国から22隻の水上艦艇、1隻の潜水艦、約5,300人の部隊が参加した今年最大の軍事演習「環太平洋合同演習(リムパック)」が始まった。軍事演習は8月31日まで2週間を予定している。
米太平洋艦隊司令官アキリーノ(John C. Aquilino)氏は「リムパックに参加している国々は、インド太平洋地域で国連海洋法条約に基づき、すべての国が自由に航行・飛行できると認識している」と述べた。
また、米軍と日本の航空自衛隊は、2020年リムパックの一環として、3月18日に東シナ海で大規模な合同演習を実施した。米太平洋航空司令部が3月18日に発表した声明によると、米軍は24時間以内に、米本土、日本、太平洋、インドから爆撃機、戦闘機、空母打撃群を派遣し、長距離爆撃任務を遂行した。共同軍事演習では、米国が計19機、日本が計20機の軍用機を出動した。
政治評論家の沈舟氏は、日米空軍が東シナ海海域で前例のないこのような大規模な戦闘機訓練を行い、その目的は中国共産党の東シナ海軍事基地を標的にした大規模な航空攻撃であると指摘した。
米国に対抗する形で、中国軍は21日と22日、黄海青島から連雲港、東海、海南島東南部の海域で軍事訓練を行った。
自由時報によると、中国人民解放軍は8月に計10回以上の軍事訓練(演習を含む)を行っており、24日からほぼ毎日、中国沿岸で軍事訓練が行われるという。中国問題学者の薛馳氏は大紀元紙に対し、中国共産党の軍事訓練は守備型で、自国の玄関先でしか実施できず、遠洋で米軍との戦いに遭遇すれば、いわゆる空母2隻はライブターゲットとしてのみ使われる。
1971年以来、米海軍は2年に1度、各国の海軍を招待して、ハワイ諸島と真珠湾の周りでリムパックを行ってきた。今年は第27回目で、各国の海軍の共同作戦能力を強化し、米国とその同盟国間の海上戦略的関係を強化するとともに、太平洋沿岸諸国の海上アクセスのセキュリティ及びテロ対策を保障することを目的としている。2018年、米国は中国共産党が南シナ海の軍事化を継続するという理由で招待を撤回し、中国共産党の行動はリムパックの原則と目標に反すると主張した。
新台湾国策シンクタンク副執行長の林廷輝氏は、米国が今年のリムパックを8月17日に決定したことについて、この日は米国と中国が「八一七公報」に署名した日であり、同公報では台湾への武器販売を減少すると強調しているが、米国は現在「八一七公報」を覆すため、8月17日は非常に重要な日であると指摘した。
8月18日(日本時間)、米海軍主催環太平洋合同演習(RIMPAC2020)に参加している護衛艦「あしがら」は、ハワイ諸島周辺海域において、SM-2ミサイル発射訓練を行いました。
写真は、SM-2が発射される瞬間です!!#RIMPAC2020 #RIMPAC pic.twitter.com/obeqKyUYBj— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) August 21, 2020
(翻訳・藍彧)