安徽省寿県保義鎮保健所(イメージ:ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国では2020年に災いが絶えず、武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症))、ペスト、重症熱性血小板減少症候群ウイルスなどの流行に続き、安徽省ではさらに493人が赤痢菌に感染し、懸念されている。

 安徽省寿県政府は23日夜6時26分、公式微博(ウェイボー)での発表によると、8月20日以降、寿県保義鎮の住民493人が発熱、嘔吐、腹痛、下痢などの症状を訴えた。安徽省・市・県の三者共同調査チームの初歩的な調査によると、「赤痢菌感染が原因」と確認されたという。

 地元住民の中には、水道の水が黒ずんで黄色くなったことから、細菌感染が疑われとの声もあった。これに対して、寿県政府は、保義鎮の水道は感染防止のため8月21日に閉鎖され、処理作業が進められていると強調した。

 このニュースを受けて、民間では話題沸騰。「私が初めての患者かもしれない。初日病院に行く時はまだ人が多くなかった。翌日病院に行く時はいっぱいだった」「安徽淮南寿県保義鎮の15歳以下の子供は全員高熱、嘔吐、下痢で体調を崩しており、県の病院はすべて満員となっている」「県内の水道水にも変なにおいがする。1週間連続で消毒液のような臭いがしたり、時には期限切れのような臭いがしたりする」「水が黒ずんで黄色く変色しても検査合格か?うそばっかりだ」といったネットユーザーのコメントがあった。

 現時点では、中国当局者からの更なる説明はない。台湾保健福祉部が発表した情報によると、細菌性赤痢は赤痢菌の感染によって引き起こされる急性腸疾患で、病原体は耐酸性があり、10~100病原体であれば病気になる。汚染された飲料水や食べ物で地域的に大規模な流行を引き起こすことがある。この病気の潜伏期間は1~3日程度で、突然激しい腹痛、高熱、嘔吐、食欲不振、大量の水様性下痢を発症し、その後、便失禁と血便を伴う粘液性下痢を繰り返すのが特徴である。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・藍彧)