長江5号洪水は8月19日重慶を通過し、重慶市の都市部磁器口、朝天門、南濱路などなどのランドマーク地域がすべて浸水した。中でも朝天門は完全に水没し、これは水利専門家王維洛氏の推論に当てはまった。
今回長江第5号洪水が重慶を通過した際に、重慶の長江寸灘観察所の水位は191.62メートルに達し、保証水位を8.12メートル超えた。このとき、三峡貯水池の水位は163.47メートルだった。洪水期には、三峡ダムの遮断により、三峡から重慶長江までの水位が大幅に上昇し、洪水が正常に排出できなくなり、上流への洪水の脅威が高まった。
水利専門家である王維洛氏は1998年のインタビューで、次のように述べた。「三峡貯水池の治水能力はダムの海抜145メートルから175メートルの間で、ダムの海抜175メートルに水を貯めた場合、上流の水位は175メートルを超えてしまう。三峡ダムから離れるほど、水位が高くなる。三峡貯水池の表面は絶対平面ではなく、水力勾配のある傾斜面となっている。土砂チームリーダーの林秉南氏が提出した三峡論を採用すると、三峡貯水池の平均水力勾配を1万分の0.7だすれば、重慶の水位は海抜217メートルになり、重慶の朝天門桟橋は水没し、重慶鉄道駅や重慶市の一部の都市部も没水されることになるだろう」。
中国の著名な水利工学専門家黄万里の息子で、米国メリーランド大学の機械工学の博士号を持つ黄観鴻氏は、三峡ダムの最大な欠点は、夏季の洪水を防ぐことができず、細長い型貯水池であるため、上流が氾濫したら重慶が水没されると指摘した。
これらの水利専門家の予測は今実現した。
重慶市の都市部が水没された様子:
重慶:合川
這是合川此刻被洪水淹沒的情景,如果沒有三峽,這事情不可能發生!永遠不可能,這不是天災。 pic.twitter.com/OVgeO7yGIi— 全智胜 (@MgOqkzLBRPLCHyN) August 20, 2020
重慶のランドマークである朝天門の扉が完全に水没された:
(翻訳・北条)