米海軍ミサイル駆逐艦「マスティン」(DDG-89)が18日、中国沿岸部に近い台湾海峡を通過した。(イメージ:アメリカ太平洋艦隊Facebook)

 米中の緊迫した関係がエスカレートする中、米海軍ミサイル駆逐艦「マスティン」(DDG-89)が18日、中国沿岸部に近い台湾海峡を通過した。豪州専門家は、米軍の動きは中国共産党に前例のないメッセージを送っていると指摘した。

 米第7艦隊の発表によると、「マスティン」は今月15日に東シナ海で、日本の自衛隊護衛艦「すずつき」と共同訓練を実施した。同艦は18日に黙認している中央線より西側、中国海岸線側の近く、東海から台湾海峡に入って航行していた。米側は「この動きは地域の安全と安定を支えるものだ」と複数の写真と同時に投稿した。

 中国軍東部戦区の張春暉報道官は、米艦船を追跡・監視しているとし、米国が最近台湾に関わる問題で継続的な動きを見せており、「台湾独立」勢力に誤ったメッセージを送り、台湾海峡の平和と安定を深刻に損なっていると非難した。

 豪州のヤフーニュースによると、オーストラリア国立大学のジョン・ブラックスランド教授(国際安全保障・情報学)は、南シナ海と台湾における中国の主張を疑問視するというメッセージを送っており、前代未聞の動きだと考えている。

 また、米国は18日に、海軍、空軍、海兵隊からB-1爆撃機や最新鋭の隠蔽戦闘機「F-35B」、航空警戒管制機(AWACS)などの精鋭戦闘機を19機、航空自衛隊からF-15などの戦闘機を20機、日本の航空自衛隊からF-15などを20機と出動し、東シナ海上空で空戦訓練を実施した。

(翻訳・藍彧)