8月8日、カナダ脱党支援センターはトロントで集会とパレードを行っている(写真撮影:看中国)

 カナダ脱党支援センターは8月8日、トロントのパシフィックモールで集会とパレードを行い、3億6000万人の中国人の「三退(中国共産党、中国共産党青年団、中国共産党少年先鋒隊からの脱退)」を声援した。活動終了後、看中国の記者は集会でスピーチを行なった中国共産党メディアの元記者・張真瑜さんと民主中国陣線理事会副主席である盛雪にインタビューした。

 中国共産党メディア「フェニックスニュース」の元政治コラム記者・張真瑜さんは、中国で事実を報道することを堅持したために当局から迫害を受け、2018年にカナダに逃れたと述べた。

元政治コラム記者・張真瑜さん(写真撮影:看中国/Kano)

 張氏は2012年に大紀元サイトで「三退」を発表したという。「三退」活動は中国大陸において、特に共産党内部に浸透しているそうだ。張氏は「一部の重要部門の官僚、その家族、または海外の留学生、親中メディアのスタッフは共産党の窮地を見据えて、すでに『三退』した」と述べた。

 張氏は「看中国」、「大紀元」などの海外中国語メディアが、中国人を助けするうえで欠かせない効果を果たしていると述べた。「中国共産党は主要な国際的な大手メディアを浸透している。私が知る限り、彼ら(中国共産党)は混乱を拡大させようとしている。例えば『ブラック・ライヴズ・マター(BLM)』といった運動を利用し、ヒートアップさせることによって、自身への世論の圧力と経済制裁を緩和しようとしている。他にも専門家・大手メディア・有名な記者を買収し、中国共産党の肩を持たせている」

 民主中国陣線理事会副主席の盛雪は「看中国」に対し、世界で正義ある国家はみな中国共産党を追い込む動きを見せていると述べた。「今は選択の時だ。中国人の目の前には二つの選択肢が置かれている。一つは中国共産党についていき歴史に淘汰される、もう一つは本当に新しい人生を選ぶ。『三退』の潮風は中国人に自らを救う道を開いた。中国共産党から離脱し、自分自身のために未来を切り開くことを選択するか否か、一人ひとりがこの選択を迫られているように思う。」

民主中国陣線理事会副主席の盛雪氏(写真撮影:看中国)

(看中国記者・朱莉/翻訳・北条)