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 AFPの報道によると、中国・山東省青島で先週末、毎年恒例のビール祭りが開幕した。数千人がマスクを外し、武漢肺炎(新型コロナウイルス)の不安もしばし忘れて乾杯を交わした。

 ドイツが1898~1914年に植民地支配していた青島には、中国で最も人気があるビールの一つで、世界中に輸出されている「青島ビール」の醸造所がある。

 先月31日に始まり、今月下旬まで続くこのイベントでは、来場者らは飲食を共にし、ショーや花火を観覧しながら、1,500種以上のビールを試飲することができる。

 同ウイルス(武漢肺炎ウイルス)の世界的流行は続いているが、中国は一連の封鎖措置や規制により感染拡大をおおむね抑制している。中国本土における3日の時点まで、新規感染者数は43人だった。

 新規感染者数が少ないことに安心した愛好家らが、祭りに足を運んだ。来場者の多くは、広大な会場をマスクを着けずに移動。長テーブルは陽気な客であふれ、同ウイルス流行前を思わせる光景が見られた。

 国営中国中央テレビ(CCTV)は、今回のイベントは人々が「普通の生活に戻ってグラスを合わせる」機会になったと報じた。

 とはいえ、何もかも通常通りというわけではない。イベントの中心となる「ビール街」の入場者は収容可能数の3割に抑えられている。またスタッフにはマスクの着用が義務付けられ、来場者には検温に加え、各人の健康状態などを示す「健康コード」の表示が求められている。

【編集】Visiontimesjp News