米国の保健福祉長官アレックス・アザー(Alex Azar)(パブリック・ドメイン)

 8月5日、米国のアレックス・アザー(Alex Azar)保健福祉長官は、近日中に台湾を訪問するとの声明を発表した。米国の現役長官レベルの閣僚にとって初となる台湾訪問だ。中華民国外務省は、アザール氏の台湾訪問を歓迎し、台湾滞在中に蔡英文総統と面会する予定だと述べた。

 ウォールストリート・ジャーナル紙は、アザール氏は10日に台湾に到着し、4日間滞在すると報じた。その後、中華民国外務省はプレスリリースを発表し、アザール氏は近日中に代表団を率いて台湾を訪問する予定であることを確認した。その間に蔡総統と会談し、吴钊燮外相、陳時中保健福祉長官、及び医療専門家と懇談を行い、感染予防対策や医療分野での台湾と米国の協力関係を強化するという。

 中華民国外務省によると、アザール氏は長らく台湾を支持してきた人物だ。2018年に就任以来、台湾が世界保健機関(WHO)及び関連活動に参加することを強く支持し、世界保健総会(WHA)やその他の国際的な場で、台湾の世界保健問題への参加を引き続き支持している。武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症)が流行した際には、アザール氏は「台湾モデル」が世界的な感染防止対策に貢献していることを繰り返し公に認めた。外務省は彼の支持に心から感謝しているという。

 米国保健福祉長官の台湾訪問について、民進党の王定宇議員はフェイスブックにて、アザール氏の台湾訪問は1979年以来の最高レベルであるだけでなく、米国在台湾協会(AIT)が事前に発表し、詳細スケジュールも公開したため、アザール氏の台湾訪問の事前準備が以前から行われていたことを示していると投稿した。台湾の自由時報が報じた。これは台湾と米国のトップ層との交流が正常化しており、中国共産党の妨害影響に恐れていないことを示している。

 民進党の羅致政議員は、これが「台湾旅行法」の後の具体的な米台公式交流プロセスであり、この法案の本質は、双方の高層の交流、及び交流を奨励することだとの見方を示した。

 国民党の呂玉玲議員は、現在は台湾と米国の関係が最も良い時であり、その結果、相互訪問のレベルが高くなり、今回の交流を通じて、台湾と米国の医療交流がさらに強化されると信じていると話した。

(看中国記者・明思/翻訳・藍彧)