1、最悪な親は機嫌が悪いとどうなるでしょう

十年前、「親は皆災い」という名のネット上のグループが成立した。ネーミングを見ればわかるようにこのグループのメンバーは皆、親を敵視している。そのメンバーの数は十万人以上に達し、控えめに言ってもその数は計り知れない。内容は基本的に自分に対する親からの支配と危害を告発するもので、あまりの深刻さに心乱されるものもある。

親からバカ、クズと口汚く罵られた子供や、両親が四六時中口げんかしているのもあり、子供をガス抜きの役目とみなされて育てられた体験。更に多くの親は自分の願望に照らして、好き勝手に子供の生活に干渉したり、子供の人生を支配しようとする。

ネット友達の心さんはその典型的な一人だ。兄が病気だったことで、姉と彼女は相次いで生まれてきたが、一途にもう一人息子が欲しかった両親は、彼女達の人生を灰色なものにした。

「子供時代の生活は限りない罵り、叱責、辱めと無数の言い争いの中で過ごしました。両親はいかなることも自分たちの意志で激しく抑えつけてきた。何でも私が悪いのだと思い込ませた」「1秒前は、人と穏やかにおしゃべりしていたかと思えば、1秒後にはびんたが飛んでくる」そんな生活。勉強の成績は良かったけれど、その後もけっして幸せではなかった。「私は、今年33才になりますが、離婚し、母の癇癪持ちを受け継いでしまったので、気分が優れないとすぐ娘に当たり散らしてしまいます」

実際、私達は本能的に、まさに気分が晴れない時、これらのマイナスのエネルギーが自分より弱い立場の者に向けられがちなので、子供は往々にして八つ当たりの格好の相手にされやすい。

しかし、親のこのような行為は子供にとって非常に大きな心の傷として残る。ひいては、子供の一生に影響を及ぼし、軽くても劣等感をもちやすく、重ければ横暴で傲慢になりがちだ。また子供は大きくなってから、傷つけられる側から傷つける側に変わってしまうことが往々にしてある。

(つづく)

(翻訳・夜香木)