2016年7月、ノルウェー・スタヴェルン公演 中のザラ・ラーソン氏(イメージ:Tore Sætre / Wikimedia CC BY-SA 4.0

 スウェーデンの若い女性歌手ザラ・ラーソン(Zara Larsson)は火曜日(8月4日)、中国企業の華為(ファーウェイ)とスマートフォンの広告契約を終了したことを発表し「中国は友好的な国ではない、北京の行いに賛同できない」と述べた。

 ラーソン 氏はスウェーデンの民間テレビ局TV 4のインタビューに対し、「華為との広告契約は数ヶ月前に終了した。中国は友好的な国ではないことを知っている。ウイグル族、TikTok海外版や香港問題で立場を表明したいが、華為との契約で制約を受けていた。振り返ってみると、華為との契約は職業的にも個人的にも、これまでに結んだ中で最も賢明な契約ではない。支持していたわけではない」と述べた。

 2019年春にResume誌のインタビューで、ラーソン氏は華為のスパイ疑惑や中国政府との関係について「華為は中国の私有会社であり、今は素晴らしいスマホを発売している、それ以外は、多くの考えやコメントはない」と話した。

 ラーソン氏の発言に対し、スウェーデン国民から「中国政権の利益に奉仕している」と批判が殺到した。地元保守党の政治家マチルダ・エケブラッド(Matilda Ekeblad)氏は、火曜日のExpressen(中道)夕刊紙のコラムに掲載された記事の中で、華為が中国政府のスパイをしていると非難し、中国のウイグル族や香港への弾圧を関与した批判した。

 ラーソン氏はスウェーデンで最も有名な国際歌手の一人で、2008年に10歳の若さでタレントコンテストで優勝したことがきっかけでブレイクした。2013年にはシングル「UCover」のヒット曲で世界に名を馳せ、フランスDJのデヴィッド・ゲッタ(David Getta)と協力して国際的に活躍し、今では国際でも有数のスウェーデンのシンガーの一人となっている。TV 4によると、彼女のヒット曲は50億回以上再生されているという。

(翻訳・藍彧)