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ベトナムで武漢肺炎が再び集団感染を引き起こした。7月25日、ダナン市(Da Nang)には本土感染例が現れ、31日には初めて境内で感染者の死亡例が出た。ベトナム当局は、今回のウイルスの感染源はまだ調査中だと述べた。一部の専門家は、不法移民が発生源である可能性があると考えている。過去1週間でベトナム当局は、中国人の不法入国者を密輸する多数の密輸グループを逮捕した。
現時点では、ベトナムは流行防止に最も成功した国の一つと見なされているが、7月25日に状況が一変した。同日、ダナンに住む57歳の男性が確診された後、感染はハノイ市などに広がった。他の都市では、1週間未満で数百人が確診され、7月31日に感染による最初の死亡者が出た。
フランス通信社AFPの報道によると、ダナン市は数百床の野外病院を建設している。ベトナム国立衛生疫学研究所の副所長であるトランヌドゥオン(Tran Nhu Duong)博士は、何千人もの医療専門家、衛生専門家及び軍人がダナン市に集まっていると述べた。
ベトナム通信社によると、医療専門家の初歩的な研究では、今回ベトナムで発生したウイルスの株は、国内でかつてない突然変異株であり、感染者をすぐに重症化させ、旧株よりも攻撃性が高く、伝染力が強いことが分かったという。
ベトナムで医療計画を実施しているハーバード大学医学部の感染症専門家であるトッドポラック(Todd Pollack)氏は、この新型株が不法移民によってベトナムに持ち込まれたか、あるいはダナンの病院で突然変異した結果であると考えている。
新しい流行の感染源は不明であるが、ベトナム警察は1週間以内に多数の「密輸集団 」のメンバーを逮捕し、これらの密航者はすべて中国出身だった。
中央通信社の報告によると、警察は7月25日、中国人をダナンとクアンナム省(Quang-Nam)に密輸した疑いのある者を逮捕した。これまでにベトナム当局はこの2つの場所で73人の不法入国した中国人を見つけた。
(看中国記者・岳剣清/翻訳・北条)