台湾の中央研究院ゲノム研究センターの研究チームは、フジマメから抽出されたFRILタンパク質がインフルエンザウイルスを効果的に抑止でき、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染も抑止できることを発見した。7月24日に、同研究内容は国際的に有名なジャーナルである「Cell Reports」で発表された。
台湾中央通信社によると、『本草綱目』(ほんぞうこうもく)などの中国伝統医学書籍には、フジマメは解毒作用があると記載されている。中央研究院ゲノム研究センターの研究者は漢方薬の中で感染症治療薬を探していたとき、フジマメの抽出物がインフルエンザウイルスを効果的に抑制し、一般的に使用されているインフルエンザ治療薬に匹敵することを発見したという。
フジマメにあるFRILタンパク質はウイルスを抑制する鍵である。FRILタンパク質は消波ブロックの形に似ており、約7立方ナノメートルの大きさで、その4つの柱には多糖分子を結合する能力が非常に強く、インフルエンザウイルスにある糖分子を結合することができる。これにより、細胞質内のインフルエンザウイルスが細胞核に侵入するのを防げる。
今年、武漢肺炎発生後、研究者たちは、FRILタンパク質が中共ウイルスの表面にあるスパイクタンパク質(Sタンパク質)に結合し、中共ウイルスが動物の腎臓細胞に感染するのを阻害できることを発見した。したがって、FRILタンパク質が中共ウイルスの治療薬となることが期待されている。
(看中国記者・盧乙欣/翻訳・玉竹)