ドイツ最大の新聞社『南ドイツ新聞社』は5月、中国共産党の機関紙『中国観察』の広告費と共に折り込み新聞を拒否し、関係者らに称賛された。

ドイツ・メルカトル中国研究センター(MERICS)によると、西洋の伝統的なメディアは中国共産党のメディアより信用があるため、中国共産党は西洋社会に浸透する目的で、西洋の新聞に巧妙に取り入り、折り込みという形で広告料金を支払っている。

共産主義の理念を西洋社会に浸透させ、中国共産党の宣伝でその国のメディアを左右する目的で、英語版の『中国観察』はその典型的な代表である。

国際チベット声援協会(International Campaign for Tibet)ドイツ支部のKai Müller幹事長は、南ドイツ新聞の対応について『本当に称賛に値する転換』という文章を発表した。彼はこの新聞社の執行部がなぜこのようなことをやるのか分かりませんが、この決定に対し、絶対に表彰に値すると述べている。

文章の中では「他の新聞社も南ドイツ新聞を見本にして中国共産党メディアの広告をやめるべきです。なぜかというと、中国共産党の機関紙は一党独裁の代弁者であると同時に圧迫する道具になっている」と説明した。

またMüller幹事長は、フランスの日刊新聞紙『ル・フィガロ』に「今共産主義の本質を暴露するよい時期である。欧米メディアの信用を投げ捨てているに等しい」と呼びかけた。

(翻訳・項内秀)