米国時間7月23日、マイク・ポンペオ( Mike Pompeo)米国務長官がカリフォルニア州のリチャード・ニクソン大統領図書館・博物館前で行った演説が広く注目を集め、多くの評論家は中国共産党に対する「宣戦布告」と見なしている。
ポンペオ長官の「宣戦布告」が注目を集めた
ポンペオ米国務長官は7月23日のスピーチで、ニクソン元大統領が約50年前から北京とお付き合いを始めたことに言及した。ニクソン大統領は当初、世界平和を達成するために中国共産党に変化を促す目的だったが、世界の自由がはく奪されることを予期しなかったと述べた。現在、米政府は中国共産党の拡大を阻止するために、中国共産党に対して制裁を科している。ポンペオ長官は過去数十年にわたる中国共産党が犯した罪を列挙し、中国の人々を含む世界中のすべての国に、中国共産党の邪悪な本質と人類への危害を完全に認識するように呼びかけた。米政府と協力して、中国共産党の変革を促し、中国共産党のない未来を次世代のために作り上げると語った。多くの評論家はこれをトランプ政権による中国共産党に対する「宣戦布告」だと認識している。
ポンぺオ氏は演説において、台湾の民主化を称賛し、台湾および他の地域のパートナーに対する支持を強調した。同演説について、中華民国外務省は民主主義を共に擁護し、既存の良き関係に基づいて米国および理念が近い国々と協力し続けていくと示した。
台湾学者:世界的に中国共産党を追い込む第一歩
ボイス・オブ・アメリカ7月25日の報道によると、中国の有名な人権派弁護士が匿名インタビューで、「トランプ政権はようやく中国共産党の本質を見抜いた」と話した。
台湾財団法人両岸交流基金(Cross-Strait Interflow Prospect Foundation)の首席執行官である賴怡忠は、ポンペオ氏および他の米国当局者による中国共産党の本質を立て続けに暴露したことは、米国が中国共産党を世界的に追い込む最新の戦略を始めようとしていることを示していると指摘した。米国政府は中国共産党政権の拡大を外部から阻止する第一歩を踏み出した。次のステップは、中国国内の権力交代を引き起こすか、共産主義を完全に排除するかが考えられる。
香港の政治評論家センプ氏は、米国が7月21日にヒューストンの中国領事館の閉鎖を命じた瞬間から、米国は新たな冷戦の幕を開けたと主張している。
(翻訳・北条)