【動画ニュース】
マイク・ポンペオ米国務長官は近日ロンドンを訪問したとき、中国が世界保健機関(WHO)のテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長を買収したことを英議員らに語った。
「ブルームバーグ」の報道によると、ポンペオ氏は21日のロンドンで行われた非公開会合に出席。中国共産党がテドロス氏をWHOの事務局長に就任させる代わりに、ある取り決めを交わしたことを示す確かな情報があると述べたという。
報道によると、会議に参加した人物は、ポンペオ氏は中国がWHO事務局長を買収したことを直接伝えたが、詳細は提供しなかったことを明らかにした。
これに対し、ロンドンの中国大使館と中国国務院は、電子メールでのコメント要請には応じず、WHOは「根拠のない主張」として否定した。実際、中国がテドロス氏を買収したという非難は、「デイリー・テレグラフ」などの英メディアによって最初に明らかにされた。
会議に出席した英保守党下院議員スミス氏(Iain Duncan-Smith)は、ポンペオ氏がこの問題について話し合ったことを確認した。つまり、2017年5月に中国がWHOの総選挙に影響を与えたため、テドロス氏が選出された。
事実、テドロス氏は新型コロナウイルスの感染拡大に「貢献」している。1月31日、武漢肺炎が中国全土に拡散し、各国が自国民の脱出を助け旅行禁止令を発布する中、テドロス氏率いるWHOは中国に対するいかなる旅行及び貿易の制限にも反対すると発表した。また、2月24日には、世界的な恐慌を引き起こす恐れがあるとして感染の拡大は「パンデミック」ではないという決定を下した。
一方、感染拡大を隠蔽し続けた中国共産党政権をほめたたえたのもテドロス氏だ。2月15日、テドロス氏は中国がウイルスの拡大を防ぐために時間を稼いでくれたと称賛した。
スミス氏は「ブルームバーグ」に対し、ポンペオ氏が会談で率直に語ったところによると、WHOはテドロス氏の指導の下で後退し、政治化さえしていると述べ、これは米がWHOへの資金拠出を停止することを決めた理由でもあると語った。
(翻訳・玉竹)