合同海上軍事演習中の日、米、豪海軍軍艦(写真・アメリカ海軍)

 共同通信社5月12日の報道によると、中国軍が8月に中国海南島の南シナ海海域で軍事演習を行った。その内容は、台湾が実効支配する東沙諸島を模したものだという。近日、中国共産党軍は南シナ海における軍事基地を拡大し、空母艦隊は頻繁に沖縄の本島と宮古島の間を通過し太平洋に進入した。

 中国周辺海域の緊張が高まるこの時期に、アメリカ海軍は頻繁に軍事演習を行っている。その意図が中国共産党の拡張を封じ込めるためのものであることは明白だ。

 6月中旬、米海軍原子力空母ニミッツ(USS Nimitz, CVN 68)が太平洋で近接防御火器システム(Phalanx Close-In Weapon System, CIWS)の実射訓練を実施した。

 7月上旬、中国海軍が軍事演習を行っている海域の近くで、2つの米海軍空母打撃群が同時に軍事演習を行った。さらに一機のB-52H戦略爆撃機がルイジアナ州のバークスデール空軍基地から出発し、演習に参加した。

 7月13日、マイク・ポンペオ国務長官は、南シナ海のほとんどの海域における中国共産党政権の所有権の主張は「完全に違法」であると公に宣言した。

 その後、7月19日、日米豪海軍がフィリピン海で3か国による合同軍事演習を実施した。今回は武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックが起きた後、日本、米国、オーストラリアによる初の合同演習となった。

 7月20日、アメリカとインドの海軍は、インド洋の東側、中国軍艦がインド洋に入る唯一の場所であるアンダマン・ニコバル諸島の近くの海上航路で合同軍事演習を行った。

 7月21日、マーク・エスパー米国防長官は、ロンドン国際戦略研究所(IISS)が主催したサイバーセキュリティフォーラムにて、中国共産党政権が国際海域に排他的な海上帝国を建立する権利がないと強調した。その上で、台湾の民衆は中国共産党政権が「一国二制度」の約束を守ることを信じていないため、米国は台湾に武器を販売し続けるとも話した。

(看中国記者・黎宜明)

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