中国語ラジオ放送「希望之声(Sound of Hope)」の7月21日の報道によると、中国、インド、米国の間で緊張が高まる中、インドと米海軍は7月20日と21日に合同軍事演習を行った。インドメディアによると、今回の印米合同海上軍事演習は、最近の中国共産党の軍拡に対する戦略的制御であると指摘した。
「航路演習」と呼ばれる海上演習は、中国軍艦がインド洋に入る唯一の場所であるアンダマン・ニコバル諸島の近くの海上航路で行われた。
ボイス・オブ・アメリカによると、アメリカの空母ニミッツ(USS Nimitz)、巡洋艦プリンストンCG-59(USS Princeton CG-59)、ミサイル駆逐艦ステレットDDG-104(USS Sterett DDG-104)、ミサイル駆逐艦ラルフ・ジョンソンDDG-114(USS Ralph Johnson DDG-114)が参加したという。
中央通信社の報道によると、インド海軍は、駆逐艦ラナ(INS Rana)、多機能護衛艦サヤデリー(INS Sahyadri)とシュヴァリク(INS Shivalik)、対潜ミサイル哨戒艦カモルタ(INS Kamorta)、ジャガー戦闘機 10 機を派遣して演習に参加させていたという。
米海軍太平洋艦隊が発表した新聞記事によると、ニミッツ空母の艦長ジェームズ・カーク(James Kirk)氏は、ニミッツ空母打撃群がインド艦隊との一連の演習に参加する機会は、「我々の協力関係を強化し、両海軍の柔軟性を実証するものである」と述べた。 また、インド海軍東部艦隊司令官のサンジェイ・ヴァトサヤン少将(Sanjay Vatsayan)は、「強く、高度な技術を持った」艦隊を率いていると称賛した。
分析家によれば、米印海軍演習は、中国とインドの間で緊張が高まる中、インドがこの地域での米軍活動を受け入れ、更に米印関係が次第に強まることを示すものであるという。
米シンクタンク、ヘリテージ財団の南アジア担当フェロー、ジェフ・スミス(Jeff Smith)氏も、今回の中印国境の危機は、インドに対する日米豪印4ヵ国の安全保障体制の魅力を高め、インド太平洋地域での米国との緊密な同盟関係を促していると述べた。 また、現在の緊迫した地政学的環境の中では、演習で示された両国の結束は戦闘経験よりも意義があると指摘した。
(翻訳・藍彧)
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