中国では6月から続く集中豪雨で27省に及ぶ少なくとも3800万人が被災し、141人が死亡・行方不明となった。各地が水害に見舞われる中習近平は1ヶ月以上経っても被災地を訪れて慰問したことがない。「指導者はどこにいるのか?」「政府が民を救わなければ、存在する意義がない」とネット上では罵声が絶えなかった。
ネット上のある写真では、湖南省の路上で洪水に埋もれた習近平のプロパガンダパネルを労働者3人がかりで腰の深さある洪水から「救出」している。同写真に対し、ネットユーザーは「誰が習主席が被災地に行ってないと言ったのか?彼は自ら(プロパガンダパネル)歩いて視察しているのではないのか?」とを揶揄した。
もう一枚の台湾蔡英文総統が台湾嘉義市の洪水現場を視察した写真が習近平のパネル救出写真と対照的になった。同写真は2018年8月23日に台湾嘉義市で大雨による洪水被害の際に、蔡英文総統が25日に自ら現場を視察した様子が写っている。
同じく共産主義支配下の北朝鮮にも、似たようなことがあった。北朝鮮の公式メディアは2012年6月、咸鏡南道で洪水が発生した際に、現地の14歳の女子学生韓賢勇(ハン・ヒョンヨン)氏が金正日の写真を救出したために亡くなり、朝鮮当局に「金正日青年栄誉勲章」を授与されたと報じた。
一部の学者は、ウイルス対策や米中関係の悪化、香港問題や共産党内の内紛などに疲弊した習近平が水害を対応できなくなっていると分析した。
https://twitter.com/shijianxingzou/status/1282670593838657536?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1282670593838657536%7Ctwgr%5E&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.secretchina.com%2Fnews%2Fgb%2F2020%2F07%2F15%2F939819.html
(看中国記者・苗薇/翻訳・藍彧)