「神様が世に下りて、言語や文明、信仰、文化、工芸技術などを人間に教えた」という神話は、民族の由来説としてほぼすべての民族で昔から伝えられています。そのため、天上にいる異なる神々は、地上にいる異なる人種の人々を見守ってくださっていることを人類は遥か昔から記憶しています。
東洋と西洋の文明の起源を振り返ると、驚くことに言語の違いや国の距離にかかわらず、世界各国の文明もしくは先史文明において、「卍(まんじ)」や太極図が彫刻された出土品が世界中で次々と発見されました。
なぜこの2つの図案は世界中で見られるのでしょうか。一説では、それは神様が世に下った証拠だそうです。
考古学者が発見した卍の分布
「卍」は仏教ならではの符号だと認識されています。しかし、古代インド、古代ギリシャ、アラブ、ロシア、スコットランド、アイルランド、クレタ文明(ミノア文明)、マヤ文明、さらにはキリスト信仰、ビザンツ文化など、世界中の多くの古代遺跡で「卍」が発見されました。
これほど広く使われる「卍」は、いったいどんな意味を持ち合わせているでしょうか。国際社会では、「卍」を世界共通の文化として認識しています。仏教では「卍」は吉祥如意の象徴であり、チベットでは「卍」は永遠の光の象徴だと認識されているそうです。さらには、「卍」は仏の慈悲と知恵を象徴すると主張する学者もいます。
出土品から見ると、「卍」は飲食器具のほか、衣服の刺しゅう、またはアクセサリーなどにも使われています。「卍」は正方形に描かれる時は剛直にみえますし、やわらかい曲線に描かれる時は包容力を感じます。
考古学者が発見した太極図の分布
太極図は中国・道教のシンボルです。陰と陽の2匹の「魚」が互いに絡み合っているように見える太極図の形は広く知られています。白い魚の方は陽を表し、黒い魚の方は陰を表します。陰の中央にある魚眼のような白色の点は陰中の陽を示し、陽の中央の点は同じように陽中の陰を示し、陰と陽の平衡を保つこそ森羅万象が生まれるという意味があります。
五行や八卦、占星術など、多くの学問が道教の陰陽説から由来するとされています。
紀元前5世紀、ケルト文明の芸術品には、太極図に見える図案が発見されました。ローマ帝国の軍服のエンブレムには、色が異なるだけで、太極図とほぼ完全に一致する図案が発見されました。ウクライナで発見された先史文明・トリポリエ文明にも、太極図が発見されました。
神様は実在するのでしょうか?
聖書には、末劫に神様は再び人類を救うと書かれています。「末劫」とは、釈迦牟尼が言う、多くの魔が僧侶や尼に生まれ変わって仏教を乱す時期だそうです。
現在仏教が乱れている報道が多く見られ、まさに、末劫に際しています。では、人類を救う神様はいるのでしょうか?
ある記者がアインシュタインに対し、神様の存在について尋ねました。アインシュタインは、テーブルの上にあるあめ玉、クッキーとコーヒーカップを見つめながら、記者に、「これらの小さなものでも、何かの力が働かなければ動かすことは出来ません。考えてみてください。この宇宙には数えきれない星があり、それぞれの軌道で運行させている莫大な力は神様としか考えられません」とアインシュタインは答えました。
今日、惑星が爆発する写真を天文学者が捉えられました。いくつもの惑星が壊滅し、新たな惑星に生まれ変わっていく宇宙で、きっと驚くべき大きな変化が起きているに違いありません。
天文学者の発見によると、惑星が壊滅すると同時に、より多くの新しい惑星が誕生しています。まるで、この広大な宇宙の古いものを新しく変貌させ、より清らかに、より繁栄にさせる何かが存在しているようです。
(文・宋宝藍/翻訳・常夏)