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 米ラジオ放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、四川省成都市農業農村局が近日、成都市全市における果樹園や樹林園が水稲栽培に変更する状況を調査報告するように公文書を出した。同公文書には、水稲栽培を促すために政府は田んぼに切り替えた農民には6.667アール(約666.7平方メートル)ごとに3千人民元(約4万6千円)もらえる保証すると書かれている。

 現地の農民によると、当局がこれだけの補償を出してまで、水稲栽培に切り替わるように要求したのは中国の食糧貯蔵が厳しいことが垣間見えるそうだ。

 四川省だけでなく、湖北省孝感(こうかん)市の地方当局も田んぼ政策を促しているそうだ。田んぼ6.667アール(約666.7平方メートル)開墾ごとに150元(約2千円)の手当てを出すという。

 重慶市の陳さんは「今はアメリカから食糧を輸入できません。現地のいくつかの食糧倉庫は見た目食糧ですが、中身は全部砂になっています。さらに先月には二人の食糧倉庫の管理主任が自殺しました。食糧危機は予想以上に厳しいです」と述べた。

 また、先月からイナゴの大群が農業地区である広西チワン族自治区桂林市を襲いかかり、関連映像からは密集したイナゴによる農作物の被害状況が確認できる。ウエイボーでは全市が被害に遭ったという。

(翻訳・北条)