スコット・モリソン首相(イメージ:Wikimedia Commons/User:Clrdms, Kristy Robinson / Commonwealth of Australia / CC BY

 新華社通信のキャンベラ駐在記者、白旭が豪州のスコット・モリソン首相の記者会見で豪州のカメラマンと衝突し、騒ぎを起こした。これにより、中国公式メディアの記者が海外における本当の業務内容が明らかになった。

 デイリー・テレグラフ紙 (The Daily Telegraph)の報道によると、6月26日オーストラリア連邦議会にある首相オフィスの中庭で、SBS(Special Broadcasting Service)のカメラマンが白旭と一緒にいたカメラマンが他の記者を撮影していたのを見て、白旭を撮影したのが発端だったそうだ。

 白旭は自分が撮られているのに気づいた後、すぐにある行動に出た。彼女はSBSのカメラマンの前に行き、カメラを手で遮って撮影を止めるように要求した。

 デイリー・テレグラフ紙 (The Daily Telegraph) によると、この騒ぎは他の豪州記者及び警備の注意を払い、白旭は同行のカメラマンとすぐにその場を立ち去ったという。後の調査で白旭は通行書を持っていたが、同行のカメラマンはもっていなかったことがわかった。

 デイリー・テレグラフ紙は新華社記者の一連の行動は今週のトップニュースになると示した。

 事件の翌日、同紙は、新華社通信の英語部門元編集長の解説を掲載し、中国公式メディアスタッフの海外駐在中に取り扱う政治工作の内幕を暴露した。

 「北京当局が中国政府に関するあらゆる言論を把握しようとしているため、記者たちはその耳目である。中国すべての公式メディアの主な仕事は、現地メディアの報道を取りまとめて中国に報告することである。中国共産党を敵対視する政治家、親共産主義なビジネスリーダーあるいは中共政権を批判しているメディアなどを北京当局が把握したいからだ。中国公式メディアの海外記者は、他のメディアの記者と同じようにニュースを報道する一方で、北京に現地情報を送ることも業務内容である。」同著者はさらに、「オーストラリアにいる中国人記者がどのように北京当局に報告しているかを目撃したことがある」と述べた。

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(看中国記者・端木珊/翻訳・藍彧)