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 米国疾病予防管理センター(CDC)は、アメリカの武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症)感染者数が2千万人を超えていると可能性があると発表した。これは公式な統計データの10倍以上だ。その主要な原因は、武漢肺炎には無症状感染者が多く、さらに感染しても自然治癒した患者もいるからだ。さらに、妊婦は武漢肺炎の感染リスクが高いとCDCが強調した。

 ロイター通信の報道によると、米国の政府関係者は、CDCのこの発表は血清学的推定に基づいていると述べた。血清学的推定は、体内に抗体があるかどうかを確認するための血清学的検査に基づく。そのため、抗体の有無を検査することによりウイルスに感染しているかどうかが証明できる。

 6月24日、関係者はメディアに対し、この推定値は米国の既知の感染者数(230~240万)に、血清学的検査で発見された抗体の平均比率(約10対1)をかけて計算したものだと述べた。

 6月25日、CDCは武漢肺炎の合併症リスクのリストを発表する際に、妊婦の感染リスクが高いと述べた。広報担当者のジェー・バトラー(Jay Butler)博士によると、ウイルスに感染した妊婦は、入院後、速やかに集中治療室(ICU)に入り、呼吸器を使用する治療を受ける必要がある。

 また、米国政府関係者は、若年層の感染者が急増していることも言及した。フロリダ州とテキサス州の最新の報告によると、35歳以下の感染者は新たな感染者の約半数を占め、その多くが無症状感染者である。

(翻訳・柳生和樹)