最新の武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症)は北京で爆発し、公式の診断データは100万人を突破し、隠蔽工作かもしれないが、政治的な意義はもっと大きいようである。
発生源は北京であることは、公式も否定していない。確定された症例、特に最初の数例の患者はいずれも、北京から出た記録がなく、海外や湖北人との接触歴もなかった。ウイルスはどこから来たのか?ある情報によると、北京での流行は両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)の代表によるものだという。5月末の閉幕前にすでに発見したが、方策決定者に責任を負わせないために10数日間も隠蔽し、抑えられなくなり、北京が第二の武漢になるのを恐れて、部分的なデータを公開した。
「第一財経」の報道によると、2人の診断者は6月4日に臨床症状が現れ、6月12日になってはじめて中共ウイルス(新型コロナウイルス、COVID−19)に感染したことが分かった。ウイルスの潜伏期間は少なくとも2週間から推定すると、北京の疫病は5月末の「両会」閉幕前にすでに発生した可能性が高い。
5月28日に閉幕した全国両会について、北京当局が国内外の圧力から目をそらす絶好のチャンスだった。当時、疫病の隠蔽で国際的に責任を追及され、国内でも習近平を反対し抗議する声がネットで公開されることもあり、習近平への圧力は非常に大きく、数千人もの代表団が伝染されるリスクを冒しても会議を行った。
今では、数千人もの代表者が感染されるリスクを冒しながら上京して会議に参加しているだけでなく、共産党幹部ら全員が命の危険をさらされいている中で会議したように見える。
武漢の疫病が発生して以来、専門家は中国には大量の無症状感染者がいることを認めた。この会議のためにウイルスを北京に持ち込んだ全国両会の代表者や議員はいないのか、確認のしようがない。専門家たちも政治的安定性を何よりも重視しているため、何も認めない。調査すれば、中国共産党の上層部が両会を開催する決定に対して疑いがあるということになる。
(文・鄭中原/翻訳・柳生和樹)