米海軍の原子力空母USSニミッツ(USS Nimitz, CVN 68)は先週、太平洋上で実弾射撃訓練を行った。中でも自動迎撃システム「ファランクス(Phalanx)」による毎分4,500発の射撃は迫力的だ。報道による、これは中国共産党を抑止するための米国の軍事演習である。
米国太平洋艦隊が16日、フェイスブックに空母USSニミッツの実射訓練の最新情報を投稿した。投稿によると、空母USSニミッツはファランクスとして一般的に知られている近接防御火器システム(Phalanx Close-In Weapon System,CIWS)を使用した射撃訓練を行った。ファランクスは対艦ミサイルのような小型高速の目標を全自動で迎撃できるシステムであり、米海軍を含む21ヶ国の同盟海軍のさまざまな海上戦闘艦艇で使用されている。
台湾「自由時報」によると、訓練で使用されたファランクスはMK15 Block1Bタイプだったという。毎分最大4,500発の射撃が可能であり、ファランクスの左側には、射撃をより正確にするための可視光・赤外線照準システムも装備されている。
ファランクスは、短時間で近距離に迫る高速な標的に対応するように開発された。非常に短時間で多数の弾丸を発射し、広範囲の弾幕を形成して、動きの速いミサイルまたは接近中の敵戦闘機を撃墜することができる。MK15 Block1Bを例にとると、有効射程は1.5 km、一分間で最大4500発の弾丸を発射できる。ファランクスを製造しているアメリカンレイセオン・カンパニー(Raytheon Company)は、ロシアの最新式超音速対艦ミサイルを模した対抗テストにて、標的の破壊に成功したと発表している。
近日、米海軍の三つの空母打撃群が同時にインド太平洋海域に配備された。これほどの大規模での出動は3年ぶりとなる。米中の緊張関係がエスカレートする中、これは中国に対する警告と見られている。今回の実弾射撃を行った空母ニミッツはこの三つの空母の一つである。
【ファランクス20mmガトリング砲】1秒で75発を発射する全自動迎撃システム:
(看中国記者・文可伊/翻訳・玉竹)