チェコのミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)上院議長が8月末に台湾を訪問したのに続き、大統領選挙に立候補歴のあるチェコ上院議員イリ・ドラホス(Jiří Drahoš)氏も10月に台湾訪問予定だと発表した。ドラホス議員は台湾訪問を計画する二人目のチェコ共和国政府の高級官僚である。
台湾メディア中央社及び雑誌『天下』の報道によると、化学研究に従事しているドラホス氏は2009年から2017年にかけてチェコ科学院(Czech Academy of Sciences)の院長を務めた。現在はチェコ上院科学、教育、文化、人権委員会の主席、及びチェコ化学工業学会理事長を務めている。
2018年、ドラホス氏は無所属候補として大統領選挙に立候補した。親中派の現任大統領ゼマン(Miloš Zeman)氏に負けたが、僅差だった。
ドラホス氏は10日に上院が開催した記者会見で、台湾学術界の招待に応じて10月21日に台湾を訪問し、台北で開催するチェコ科学技術デーなどの活動を参加する予定と発表した。
ドラホス氏は、台湾はインターネットセキュリティ領域におけるリーダーであり、武漢肺炎の蔓延を阻止する戦いで成功したことを踏まえ、関連分野の専門家との交流を望んでいると示した。
ビストルチル上院議長が今月9日、中国からの圧力をはねのけ、8月末に台湾を訪問すると発表後、ドラホス氏にも台湾に対する見方を訊ねられた。これに対し、ドラホス氏は、台湾が強大な近隣からの圧力を耐えていることは、チェコの状況に近いと述べた。
ドラホス議員の台湾訪問に対し、中華民国科技部駐プラハ科技グループの顔宏偉グループ長は、ドラホス氏の台湾訪問期間には台湾化学工程年会に参加し、清華大学もドラホス氏に名誉教授を授与する予定だと明らかにした。
(看中国記者・盧乙欣/翻訳・Jerry)