許昆源氏(イメージ:高雄市政府)
6月6日、台湾高雄市市長韓国瑜が市民投票により罷免され、台湾の民主主義史上初の罷免された直轄市※市長となった。その夜、韓国瑜を長らく支持していた高雄市議会議長の許昆源が自宅から転落死した。
6月6日夜、許昆源は韓国瑜の投票の結果を罷免されたことを知ってから、自身のフェイスブックに「今回は誰が勝つでしょうか?」と書き込んだ。その後、台湾のマスコミの報道によると、許昆源は自宅で転落死した。警察は現在、死因を調査している。許昆源は最近、健康問題を理由に公の場での露出を控えていた。
公的記録によると、許昆源は1957年5月1日生まれの高雄市出身の政治家である。1994年、許昆源は無党派議員として高雄市議会に当選した。2008年には、馬英九の中華民国総統選挙への出馬を支援した。 馬英九が選挙に勝利してから、許昆源は国民党に入党し、2018年12月からは高雄市議会議長を務めていた。
許昆源氏は韓国瑜市長を長らく支持していた。2019年3月28日、高雄市議会の数名議員は、韓国瑜に対し「中国経済貿易旅行案件報告」を行うよう要求し、さらに、韓国瑜が台湾で中国共産党の「一国二制度」政策を推進しているという疑いがあると指摘した。議長の許昆源はこれに反対し、韓国瑜の訪中は高雄市の輸出貿易を促進するためであると反論した。さらに、許昆源は自身の横暴なふるまいと違法献金問題について非難されている最中でも、市長に対する問責は阻止しなければならないと述べていた。
※直轄市:中央政府が直接管轄する都市。
(看中国記者・鍾珐/翻訳・藍彧)