中国共産党総書記・習近平(イメージ:Wikimedia Commons/Foreign and Commonwealth Office/CC BY 2.0

 6月2日、海外の時事評論家である張傑氏がソーシャルメディアに習近平の解任に関する議論の録音を投稿しました。発言者は中国共産党中央党校※の元教授・蔡霞氏と言われています。

 蔡霞氏は、中国共産党(中共)はすでに「政治的ゾンビ」であると述べたうえで、解決策は今のトップ(習近平)を解任し、中共の政策を根本的に修正することだとも述べました。

 スピーチの主なポイントは次のとおりです。

1. 現在中国国内の酷い経済状況が改善できない原因は、中国の社会主義制度にあります。現在の制度を修正しても効果がないため、この制度を完全に捨てなければなりません。しかし、暴力革命の手法を使用しません。

2. 中国共産党の既存の理論は根本的に間違っており、既存の理論は完全に放棄されなければなりません。

3. 中共はすでに「政治的ゾンビ」であり、習近平は暴力団のトップになっています。中共体制内の人間はこの危機的状況から中国を救うことができません。

4. 中共はすでに行き詰っておりしているので、習近平を解任し、中共の政策を根本的に修正することが解決策です。

5. 習近平の問題を解決できなければ、中共のシステムは完全に崩壊し、5年以内に中国では大きな混乱が起こるでしょう。

 この発言の具体的な時期は不明であり、蔡霞氏の見解はツイッターで議論を引き起こしています。

中国共産党中央党校の元教授・蔡霞氏(ネット写真)

 海外の中国人歴史家である辛灏年(しん ほうねん)は以前、習近平の解任に賛成すると公に述べましたが、中共も解体されなかればならないと明らかにしました。

 「看中国」中国語版に掲載された「鄭中原」のコラムは、人々が本当に望んでいるのはすでに罪を犯している中共を潰すことだと述べました。

中国共産党中央党校(ちゅうごくきょうさんとうちゅうおうとうこう)は、中国共産党中央委員会に直属し、中国共産党の高級幹部を養成する機関です。

(看中国記者・林中宇/翻訳・黎宜明)