イメージ:JIRI / PIXTA(ピクスタ)

 インド森林局で働いているインド人男性のカスワン(Parveen Kaswan)は、ツイッターで小象の誕生の瞬間の動画をシェアした。

 果てしない原野で霧雨が降っていた日に、赤ちゃんの小象がこの天気の中生まれてきた。そして母象は生まれたての我が子に軽く触れ、自分の力で立ち上がることを期待しているようだった。他の象もその親子を囲み、群れに新しい仲間が増えたことを祝い、足で「拍手」していた。

 カスワンはツイートで、「これは象にとって重要なことで、象は赤ちゃんの誕生により群れ全体の動きが遅くなるため、最初の数日間は同じ場所でとどまる傾向がある」と投稿した。

 カスワンはさらに付け加えて、「動きが遅くなるということは、赤ちゃんが誕生した時、彼らは移動の距離を減らすということだ。象は長距離移動する動物だが、赤ちゃんのために象は足取りを緩め、少し短めに移動する。」のだという。

 赤ちゃんの誕生は新しい命の始まりで、希望の象徴であり、どんな動物にとっても喜ばしいことは共通のことだ。 

 カスワンはまた、「象の赤ちゃんは生後2~3年間は母乳に頼るが、母象は断続的に他のものも食べさせている」と投稿した。

 象の赤ちゃんに対する配慮は、カスワンがシェアした別の動画にも映されていた。ある小象が排水溝にはまり、岸まで上がることができなかった時に、別の象が自ら排水溝に降りて、小象を下から押し上げ救出したのだった。

https://twitter.com/ParveenKaswan/status/1260206173711556609

 カスワンは「これはまさに、我々がこの疫病を乗り越える方法ではないだろうか。」とツイートした。つまり、疫病が蔓延しているこの時期に、人間は困難を乗り越えるために、お互いに助け合うことが大切だということを、象が教えてくれたようだ。

(翻訳・謝 如初)