24日、香港の繁華街で、「国家安全法」の制定に対する初の抗議デモ(イメージ:YouTubeスクリーンショット)
24日、香港の繁華街で、「国家安全法」の制定に対する初の抗議デモが行われました。香港の民主派支持者たちは、香港の自由に終止符を打つ法案だとして、懸念を示しました。また、デモに参加した市民からは不安や怒りの声が上がっています。
当日、デモの参加者たちは、中国共産党の滅亡を願う「天滅中共」のポスターを掲げてデモ行進したり、民主主義を訴えるスローガンを叫びながら行進しました。しかし、「国家安全法」が導入されると、こうした行為は「政権転覆行為」とみなされ、罪に問われる可能性が高いと見られています。警官隊は、拡声器と旗を使用し、集会は違法であり解散するよう警告しました。その後、デモ隊に向け、催涙弾や放水砲を発射し、180人以上を逮捕しました。香港に「国家安全法」が導入されると、いわゆる国家分裂や政権転覆、組織的なテロ行為、外国や国外勢力による香港への干渉が禁止されます。この日のデモでは、「香港独立が唯一の道」などのスローガンが何度も叫ばれていましたが、この法案が施行されれば、国家分裂行為として罰せられる可能性が高いと見られています。
今回のデモは、香港で中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大が始まった1月下旬以降の最大規模のデモとなります。今後、香港では抗議デモが続く見通しです。