安倍総理と蔡英文総統(イメージ:看中国合成写真/FB/FB)

 第15代中華民国総統と副総統の就任式は国際的な注目を集め、総統蔡英文は1月の総統選挙で史上最高の817万票を得て再選に成功し、5月20日に正式に就任した。一貫した親日姿勢と感染抑制の成功により、多くの期待が寄せられている。

蔡英文氏の実績

 蔡英文総統は20日の就任演説で、北京政府、国際社会、台湾内部及び感染防止策に関する見解を発表した。この演説は日本でも報道され、多くの日本人ネットユーザーから称賛された。蔡英文氏は総統に就任した後、台湾を親日国に導いたことは周知の通りだ。多くの日本人ネットユーザーからは、日本政府に台湾と正式な外交関係を樹立するよう呼びかける意見や、日本政府は国連やWHOで台湾を支援し続けるべきだという意見が出た。

 蔡英文総統は武漢肺炎の流行と北京の強い圧力に直面しながら、順調に感染防止策を制定し、台湾を中国共産党ウイルスから守ることに成功した。現在では「確診数ゼロ」が続いており、台湾人の生活に対する影響を最小限にとどめている。そのうえ、他国に数千万枚のマスクを援助し、全世界に「Taiwan can help !」という事実を知らせた。この一連の対応により、蔡英文総統は国際社会から高い評価を受けている。

日本と台湾の親密な関係

 2020年3月12日、泉裕泰・日台交流協会台北事務所事務所長は、台湾の感染防止ノウハウは世界と共有できると確信し、台湾がオブザーバーとしてWHA(世界保健機関の年次総会)に参加することを継続的に支援する方針だと表明した。

 2020年4月7日、日本政府が緊急事態宣言を発表した後、蔡英文総統はツイッター上で「台湾は日本と手を携えて困難を克服します」とツイートし、翌日に安倍晋三首相がツイッター上で感謝の意を表した。

 2020年4月16日、台湾は日本に200万枚のマスクを贈ると発表した。泉裕泰事務所長はフェイスブックで台湾の暖かな愛が全世界を感動させ、台湾は世界を助けていると投稿した。

 2020年5月20日、菅義偉内閣官房長官は記者会見で、中華民国政府の日本に対する援助に感謝した。

(翻訳・柳生和樹)