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 「中国共産党は武漢肺炎の世界的な拡散という世紀的な災難に責任を持つべきだ。」こう語るのは時事評論家の程翔(チェン・シャン)氏。中国共産党の運営体制に精通しており、最近、武漢肺炎に関する多くの報道をしたベテランジャーナリストだ。程氏は『看中国』による独占取材に対し、中国共産党に対する損害賠償請求は経済的意義以上に、歴史的意義があると話した。

 国際的な規則を踏みにじる中国共産党によって、損害賠償は踏み倒される恐れがある。しかし損害賠償を請求することは、中国共産党のあらゆる行為ないし存在自体が諸悪の根源であるということに世界が目覚めるきっかけになるからだ。

 程氏は語る。2019年12月1日にはすでに感染が拡大し始めていたにもかかわらず、中国共産党が12月末に入ってから初めて感染を公表した。「1か月もの間、中共当局は隠ぺいし続けてきた。」

 2003年のSARSの収束後、中共は2つの伝染病早期警戒メカニズムを設立し、世界最大規模であると発表した事を程氏は言及した。中国共産党の規定では、伝染病が拡散した場合、4時間以内に北京政府に報告する事となっている。この早期警戒メカニズムが正常に作動したとすれば、今回の武漢肺炎の情報を北京政府が知らない訳がない。

 しかし北京政府は、情報を制御し、良い事だけ報告し悪い事を伏せておく悪癖があるため、肺炎の拡散を隠ぺいし、感染対策を少なくとも1か月遅らせたと程氏は語った。さらにウイルスの発生源については、当初から武漢であるという事実は疑いようがなかったにもかかわらず、中国共産党は強く否定し続けてきた。

 オーストラリアはウイルスの発生源の調査を申し出たが、中国駐オーストラリア大使は意外にも経済制裁をすると脅迫したと程氏は言及した。「もし中国が無実であれば、なぜ調査を恐れるのでしょうか。もし調査結果でウイルスが武漢から発生したものではないと証明できれば、かえってありがたいじゃないですか。事実上、20か国の『0号患者』は武漢から来ました。そしてなぜ、中国共産党は調査されるのを訳もなく恐れ、敢えて無実を証明してくれる良いチャンスを拒否したのでしょうか?ウイルスの発生源は武漢ではない証拠を出せない中国共産党の不安が垣間見えます」と程氏は述べた。

 程氏はもう一つの例を挙げた。2003年SARSが拡散した時、当時はまだ中国共産党に忖度すなかった世界保健機関(WHO)は、調査のために北京に代表団を派遣した。あろうことか、調査の当日、中国共産党はわざとすべての患者を救急車に運び、一日中市内で回らせてから病院に戻したというとんでもないスキャンダルがあった。「中国共産党が常習的に事実を隠ぺいするのは自身の制度によるものです。本能的に自分に不利な情報をすべて隠します。調査を干渉することは、明らかに胡散臭いです」と程氏は述べた。

 これらの事例を見ると、中国共産党は故意的に、計画的に情報を封鎖したとしか考えられないと程氏は結論づけた。「これは、中国共産党の一党独裁による悪癖であると言えるでしょう。習慣的に情報を封鎖し、習慣的に真実を語る人を鎮圧し、習慣的に国民の『知る権利』をはく奪する。これが『中国共産党式行動』の特徴です。中国共産党ウイルスが世界中に拡散したのは、中国共産党の一党独裁の制度と深く関連しているのに間違いありません。」

 習近平国家主席は4月8日の政治局会議で、望ましくない外部環境を長期間に備える用意をする必要があると述べたと程氏が強調した。その裏には、「損害賠償請求が厳しく迫ってくる場合、軍事作戦で国際社会の視線を逸らす選択肢を排除しない」という意味があると程氏は解読した。

(看中国記者・梁路思/翻訳・常夏)