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 (RFIニュース)南アフリカの作家デオン・マイヤー(Deon Meyer)氏が2016年刊行したスリラー小説『発熱(Fever)』において、描いた致命的なウイルスが大災害を引き起こすエピソードが、まさに現在世界中に蔓延している中共ウイルス(新型コロナウイルス)であるかのようだ。「まったく喜んでいない。数千万人が愛している人を失い、失業し、恐怖の中を生きなければならない悲しみが思い浮かぶ」と作者が述べた。

 『発熱(Fever)』は、あるウイルスによって世界の人口の95%が命を奪われ、荒廃した南アフリカで生き抜く父と息子を描いた悲しい物語である。刊行されてから4年が経った今、中共ウイルス(新型コロナウイルス)が全世界で蔓延した。このウイルスは動物からヒトへの伝染が疑われ、飛び火のように瞬く間に全世界へ拡散した。小説で描かれたエピソードが現実世界で起こるのは恐怖を覚えさせるのだ。

 エピソードで世界各国がロックダウンしてから、生存本能に駆られた主人公はますます他人に警戒を示したと描かれている。小説の中にはこのような一節がある「熱帯アフリカでマンゴーの木の下に横たわっている男がいた。彼はエイズウイルス(HIV)を感染し、治療を受けず、抵抗力が著しく落ちている。男の血液にはすでにあるコロナウイルスが含まれている。マンゴーの木には一匹のコウモリがいた。コウモリの血液には特別なコロナウイルスを携帯している。そのウイルスは呼吸だけで容易に感染され、症状がひどくなってしまう。」

 昨年12月、中国で初めての症例が出た時、マイヤー氏はすごく驚いたという。

(翻訳・常夏)