(イメージ:YouTubeスクリーンショット)

 中国東北部の都市・ハルビンで中共ウイルス(新型コロナウイルス)の集団感染が発生し、市や病院の責任者らに重い処分が下された。

 中国紙・北京日報4月18日付の報道によると、17日午前0時までに、ハルビン市での感染者数は43人に達した。うちの17人は無症状感染者だという。

 黒龍江省衛生健康委員会が、43人の感染経路を調査した結果、感染源は3月19日に米国から帰国した22歳の女子学生であることが判明したという。女子学生がハルビン市の自宅で隔離をしていた間、同じマンションに住む女性住民が感染し、その後同住民の親族などが次々と感染した。親族1人が別の病気でハルビン市第二医院とハルビン医科大学付属第一医院で受診したため、複数の患者と家族、医療従事者が感染した。

 17日夜、ハルビン市の陳遠飛・副市長、市衛生健康委員会の丁鳳姝・主任などを含む18人の党幹部と市政府高官が、感染拡大防止対策の不手際で処分を受けた。ハルビン市での中共ウイルス(新型コロナウイルス)感染拡大により、同市3カ所の病院が処分を受けた。そのうち2カ所の病院では集団感染で30人以上が陽性と診断された。

 この出来事により、ハルビン市第二病院、ハルビン市胸科病院、ハルビン医科大学附属第一病院の関係者ら計13人が処分を受けた。

 ハルビン市第二病院では、院長が免職処分、副院長、医務課副課長はそれぞれ党内厳重警告処分を受けた。ハルビン市胸科病院では院長が党内厳重警告処分、ほか医師2名も処分を受けた。ハルビン医科大学附属第一病院では副院長2名が厳重警告、行政過失記録1回、ほか5人も処分を受けた。

 4月19日時点でハルビン市の「金城団地」の3号棟が完全に封鎖された。市内にある複数の集合住宅でも外出規制措置が実施された。

 そして、第2波の感染拡大に加え、ハルビンではPM2.5による重度の大気汚染が引き起こされている。