ポーランド首都であるワルシャワ市の王宮前広場(Warsaw – Royal Castle Square)(イメージ:Wikimedia Commons/パブリック・ドメイン)

 4月15日、ポーランドメディア「Idź Pod Prąd TV(英語:Against the Tide TV、流れに逆らうTVの意)」の報道『中国共産党大使館がポーランド人を攻撃!(The embassy of communist China attacks Poles!)』によると、同メディアの報道が中国共産党に不利なものであったため、駐ポーランド中国大使館が人を雇い同メディアのポーランド人関係者を攻撃したという。

 ことの始まりは2018年10月まで遡る。当時「Idź Pod Prąd TV」は「台湾にイエスを、中共にノーを(#SayYesToTaiwan #SayNoToCommunistChina)」のイベントを開催した。これに対し、中共系メディア『グローバル・タイムズ(環球時報)』が記事を発表し、当イベントを中止させようとポーランド政府に要求した。その後、ポーランド外務省が不本意ながら、中共に対する声明を発表し、「ポーランドは1949年に中国(中共)と国交を樹立し、以来、いかなる分裂活動にも反対し、『一つの中国』政策を支持してきた」と述べた。

 2019年は中共建国70周年であり、中国共産党とポーランド共産党の外交関係樹立70周年でもある。2019年9月、「Idź Pod Prąd TV」は中国共産党への抗議デモを起こした。駐ポーランド中国大使館の職員とその代理人は、お金で人を雇い、ワルシャワ市で最も有名の大通りの一つ・クラコフ郊外通り(Krakowskie Przedmieście)でデモ参加者を攻撃した

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 キリスト教会が議長を務める「Idź Pod Prąd TV」は、香港民主化デモを支持する主要なポーランドメディアである。2019年12月8日、「Idź Pod Prąd TV」関係者は、ワルシャワ市で開催された「香港に自由を、世界に自由を!ポーランドは香港を支持する!」のデモに参加した。その当日、ルブリン(Lublin)教会に属する一人の牧師の車が襲撃された

 今年3月、「Idź Pod Prąd TV」米大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)への請願書の署名活動を始め、中共政府に中共ウイルスの蔓延の責任を取ることを要求したが、同請願書はハッカーの攻撃に遭った。その後、駐ポーランド中国大使劉光遠(リュウ・グアンユアン)はポーランドの主要ニュースポータルサイト『Onet.pl』を通して、ポーランドの独立系メディアに対する未曾有の中傷と威圧をした。

 この件に関して、「Idź Pod Prąd TV」は、駐ポーランド中国大使館の攻撃的な行為を中止させようとポーランド外務省の即座の対応を呼びかけるほか、中国共産党関係者のポーランドでの犯罪行為に対する調査と処罰について、ポーランドの内務大臣に対し断固とした措置をとるよう呼びかけた。

(看中国記者・聞天清/翻訳・常夏)